ムーミン美術館オープン!
ご無沙汰しております。
久々の更新は、ムーミン美術館新装オープン情報。
1987年にタンペレにて開館したムーミンの美術館「ムーミン谷」は、開館から30年後の今年2017年6月17日、新たに「ムーミン美術館」として生まれ変わります。
実は、美術館の内容についてはまだ秘密だそうで、開けてびっくり、明日のオープンを待たないと真相は不明。
ただ、今までの美術館に比べて規模も内容も大幅アップ。
トーベ・ヤンソンのムーミン原画を中心に、ムーミン・ストーリーの名場面を再現した立体画、そして最新技術を交えてインターラクティブ重視の展示になっているとか。
これは楽しみです。
この夏、フィンランドにいらっしゃる予定の方は、ヘルシンキだけじゃなく、タンペレにもぜひ足をお運びくださいね。
詳細情報が入りましたら、またお伝えします!
待ちきれない、という場合は、このビデオをどうぞ。
美術館や展示内容の制作風景を観ることができますよ。
We work night and day 1 - 世界で唯一のムーミン美術館 - YouTube
ムーミン美術館のホームページ、日本語版もあり。
#muumimuseoまたは#moominmuseumのハッシュタグでムーミン美術館やムーミンたちにちなんだ写真を見るのも楽しい。
Muumimuseo (@moominmuseum) • Instagram photos and videos
下の写真は、ムーミン美術館のあるタンペレ・ホール
美術館入り口付近にあるフォト・ストップ
同じくフォト・ストップ
オープン日の6月17日(土)と18日(日)の週末は、オープン記念の様々なイベントが予定されてます。タンペレ近辺にお住いの方は、ぜひ!
「ネコの日」2017
これ、あくまでも日本語の語呂合わせなので、日本だけの「ネコの日」ですね。
フィンランドにも「◯◯の日」というのはありますが、大概が偉人に因んだものか何かの記念日。
歴史的由来がある日に加えて、語呂合わせ等々で「◯◯の日」と命名しちゃうのは日本ならではかも。まあ、遊び心があるのはよいことです。
ということで、「ネコの日」を記念して、我が家の主の写真をご覧いただきましょう 🐈
フィンランドの高校最終学年生が、高校卒業試験前に行うこと
今日は、先日のブログでお約束した、penkkariajeluについて書いてみたいと思います。
フィンランドでは、2〜3月にかけて、Ylioppilastutkintoという高校卒業資格と大学学資格を兼ねた試験が実施されます。通常秋と春の年2回実施されるので、2回に分けて受験することも可能ですが、春の試験は、その年の6月に卒業するためには欠かせない大事な試験。そこで、高校最終学年生(通常3年生)は試験に集中するために、lukuloma(試験休み)に入ります。
それに先立って開催されるのが、このpenkkariajelu。各高校、各クラス毎にテーマを決めて仮装し、チャーターしたトラックに乗って市内をパレードします。
趣向を凝らした山車と仮装で、ユニークさを競うのもお決まりのイベント。時の人や政治家を風刺したり、時の話題のパロディだったり、なかなか芸が細かい。個人的には、芸術科の生徒たちによるミケランジェロのシスティナ礼拝堂の天井画のパロディが一際レベルが高かったように思います。このイベントの様子は、翌日の新聞にも大見出しで掲載されるので、参加する生徒たちも力が入るというもの。まあ、試験前によくそれだけの余裕があるものだ、と日本人ならつい思っちゃいますけどね。
そして、それを見物する市民たちで、通りは相当の賑わいとなります。
ちなみに、今年Penkkariajeluが行われたのは2月16日(木)11〜14時。
一通り、パレードを見たところで、近くのカフェに入ってランチ。
HämeenkatuにあるFazer Caféは、Tammerkoski川沿いにあり、大きな窓ガラスから通りや川を見渡せるロケーションの良さとお洒落なインテリアで人気。お菓子、ベーカリーで有名なFazerのカフェだけあって、パンの種類も多く、サンドイッチ、サラダ、デザートも充実。コーヒーも大きめマグでたっぷりいただけるので、ゆったりと時間を過ごせるのも良。
通りではまだまだパレードが続いているので、それを眺めつつ、今日はサーモンスープのランチセットを注文。熱々のサーモンスープと、新鮮なサラダとパン、そしてカルヤラパイをいただきました。食後にはコーヒーとFazerのGeishaチョコレートも付いてます。
そうそう、このpankkariajeluでは、道端で見物してる人たちに向けて、トラックからなぜかキャンディーが投げられるのです。これ、直接受け止めるの、結構難しい。日本の建前で投げられるお餅みたいな感じですね。上の写真は、ゲットしたキャンディ。
このイベントを以って、高校最終学年生は試験休みに入るため、学校には来なくなります。そして、高校二年生が最高学年となります。そこで、今度はそれを祝って、penkkariajeluの翌日、各高校ではvanjojen tanssitというイベントが開催されます。これは高校二年生たちが正装してボールルームダンスを踊るという大イベント。これについては、近日中にレポートしたいと思います。
自分流誕生日の過ごし方
2年前ぶりに今年も書いてみることにしました。
でも今回は、ちょっとタイトルを変えて、「自分流誕生日の過ごし方」として、あくまで2017年のマイ・バースデーの過ごし方を覚書程度に記したいと思います。
今年の誕生日は金曜日、仕事を休むこともできたんですけど、しがないパート勤め、働ける時には働いておきたい、とフルタイムで仕事を入れ、
朝6時30分に起床。
起きるとダイニングテーブルの上には…
Aamulehti新聞の一面を飾るのは、昨日16日に行われた"penkariajelu"の記事が。これについては、近日中にレポートしたいと思います。
フィンランドの朝は、冬でも早い。通常のオフィス勤務開始時間は8時がデフォ。まあ、基本フレキシブルなので、この限りではありませんけどね。
私も8時にはオフィスに到着すべく家を出ます。そして通勤途上のバスの中で今日の天気&気温をチェック。今週は暖かく、最高気温は連日0度越。今日の最高気温は雪解けが進むだろうプラス3℃。
で、今日の東京は?と確認すると、
え?17℃?
Twitterトレンドには春一番が入ってるし。東京地方、春も間近ですね。
上の写真、通勤途上のバスの中、バス降車後のオフィス近辺を撮りました。朝8時でももうこんなに明るいんです。つい先日まで、朝真っ暗な中出勤し、真っ暗な中帰宅してたのに。2月に入ると日が延びるのが早い早い。
まあ、仕事に関しては、敢えて書くほどのこともないので特には記しませんが、フィンランドのオフィス事情を少々。
フィンランドのオフィスではフレキシブルなワーキングアワーが基本。
だいたい8〜16時勤務のところが多いようで、この前後の時間帯のバスが一番混み合います。
まあ、タンペレのことですから、混み合うといっても、大概座れますけどね。座席が全部埋まってたり、何人か立ってたりすると、混んでるな、という印象。
ちなみに市内に電車は通ってないので、通勤手段は車、バス、自転車、あるいは徒歩、となります。
フィンランドで生活するようになって思うのは(まあその前にはイギリスでの生活があった訳ですが、それも含めて)、日本の首都圏の通勤事情の過酷さ。あのような通勤を毎日強いられることがいかに非人間的であるか、ということ。フレックス制を取り入れる、在宅勤務を取り入れる、首都圏集中を緩和する、などなど、改善できる方法はあるはず。通勤地獄を当然のこととして、あるいは変えようがない、などと諦めてしまっては何も変わらない。変えていくべきです。
ちょっと話が逸れたので、フィンランドのオフィス事情に話を戻しますね。フィンランドでは、フルタイムの勤務時間は7時間30分。ランチタイムは30分。拘束8時間、というのが基本。
私の勤務先の場合、コアアワーが10〜16時なので、この時間帯はオフィスあるいは在宅で勤務しますが、フレキシブルなので、朝7時から15時という勤務も可能。
フルタイム勤務の場合、勤務時間は1日7時間30分、週5日で37時間30分。超過勤務も可能ですが、1日11時間、週55時間までと決められています。これを守らないと、会社が労働監督署からペナルティを受ける可能性があるので、遵守してるかどうか人事の人が目を光らせてます。
もちろん、超過勤務をすることもありますが、残業手当なんてものはないので、他の日に早めに仕事を切り上げたりして、アワーバランスをキープします。
いろいろアバウトなところが多いフィンランドの労働事情ですが、勤務時間に関しては、きっちりと管理されてます。
今日は年に一度の誕生日だし、金曜日だしで、ちょっと早めに仕事を切り上げたかったんですが、結局定時まで勤務しましたよ。この辺、日本人のメンタリティーが抜けません。(もちろん、早めに仕事を切り上げた日は、他の日に長めに仕事して、帳尻を合わせますよ。)
まあ、ついでなんで言っちゃうと、フィンランドでも残業する人はいます。特に締め切りが迫ってたり、時間に追われる仕事の人、自分の仕事にプライドを持っていてきちんと仕事をする人などなど、ワーカホリックか?と思わせる働きぶりの人たち、結構います。でも、みんな超過勤務時間を記録していて、その分ドカンと休みを取ってます。もちろん有休とは別に。有休はフルタイム勤務だと夏4週間、冬1週間、計5週間あるので、それに加えて、ってことですね。あ、念のために付け加えますが、有休は全て消化しないといけません。消化しないと人事から指導されます。
なんで、そんなに休めるのかって?そりゃ会社がそれなりの対策を取ってるからです。大体バックアップの人がいて、休みの人の穴を埋めてるんじゃないでしょうか。日頃からバックアップの人とは連絡を密にしておき、心置きなくバトンタッチ、ですね。あるいは、担当者が休みなんでごめんなさい、となるか。皆お互い様だから、それでもあまり文句は出ませんね。事実、フィンランドのホリデー月の7月は、開店休業となる会社、役所も多いですしね。
さて、今日の誕生日ですが、帰宅後は家族で食事に。
今回は、タンペレではちょっぴり高級感漂うFinlaysonin palatsiへ。Finlayson、最近日本でもブランド展開をしてるので、ご存知の方も多いかも。タンペレにはかつてFinlaysonの紡績工場があり、工場経営者の邸宅として建てられたのがFinlaysonin palatsi(フィンレイソン・パレス)なのです。その邸宅を改装したレストランなので、外観、インテリアともにラグジュリー感が漂います。ちなみに建築様式はネオ・ルネッサンス、インテリアはネオ・クラシック様式の中にちょっぴりユーゲント様式(建築当時の1900年頃流行していた)の要素も。
金曜日の19時、いつもなら賑やかなんでしょうが、今日は他にお客さんがいない。聞くところによると、今日はvanhojenpäiväで、タンペレ中の高校では、2年生たちが正装してボールルームダンスを踊る、という大イベントの日なので、イベントが終わった時間帯から予約が入っている、とのこと。
このvanhojenpäiväについても、また日を改めて書いて見たいと思っています。
今日いただいたのは、フィンランド名物のクリーミーなマッシュルームスープ、 フィンランド人大好きなペッパーステーキ、ジャケットポテト添え、チェリーシャーベット、というシェフのおススメ3コースディナー。これでお値段43ユーロなので、リーズナブル。
そして、帰り道は、タンペレの目抜き通り、Hämeenkatuから駅前を通り抜けます。石畳を走る車の中から撮っているので、見事にぶれてるのはご愛嬌。抽象画を観る感覚でご鑑賞ください。
そして、帰宅の前に最寄りのスーパーPrismaへ。
毎年、誕生日には、何か記念になるものを自分へのご褒美として買っているのですが、今年は、これ。消耗品ですけど、実用的だし、必要だったので。水色にアラベスク文様が織り込んであるのが気に入って。何しろアラベスク文様には目がないもので。
右の2枚の写真は、ここ数年流行りらしい、妙な日本語プリントの衣類。新作が出ていたので激写しました。色違いであったので、両方。意味をなさないめちゃくちゃな日本語プリントはよく見かけるけれど、これは一応意味を成してはいる、多分。あ、写真だけで、買ってはいないですよ。
あとついでにピンクのチューリップも。これでリビングが一気に春らしくなりました。
ということで、今回はこの辺で。
ふぅ〜、久々に力入ったわ〜。
今年もやってきました!Laskiaispullaのシーズン
Laskiaispullaとはなんじゃい?ですよね。
2年前のブログでも一度紹介したことがあるので、そこからコピペ。原文はこれ。
… 今日はLaskiaistiistai(ラスキアイス・ティースタイ)。英語圏では「Shrove Tuesday(告解の火曜日)」、カトリック圏ではカーニバルで有名な「Mardi Gras(マルディ・グラ)」と言われるキリスト教の祝日です。といってもフィンランドでは休日ではないのですが。
この日にはLaskiaispulla(ラスキアイス・プッラ)というクリームたっぷりのパンを食べる習慣があります。パンにはクリームの他にストロベリージャム、またはアーモンドペーストを挟むのですが、私は断固甘さ控えめのアーモンドペースト派。しかし、甘いもの大好きなフィンランド人は、ジャム派の人が圧倒的に多いのです。パンもクリームもすでにほんのり甘いので、これ以上ジャムで甘くしなくてもいいのに、と思うのですがねえ…
この時期になると、いやこの時期にしか登場しないので、店頭で見かけるとついつい買ってしまうのでありますが、今日は今年の初Laskiaispullaをいただきました!これからLaskiaistiistaiまで、思う存分食したいと思います。
ちなみに今年のLaskiaistiistaiは2月28日ですので、念のため。
Art of Nature
土曜日の午前中は毎週恒例のバレエのお稽古日。
マイナス11℃の朝、
いつものようにお稽古場に向かう途中、
見つけた自然が産み出した造形美の数々。
やっぱり北国の冬は楽しい。