VappuとValkolakkiとhaalariと、、、
Vappuとはフィンランド語で5月1日のメーデーのこと。
そして、Vappuに欠かせない三種の神器がValkolakki、Haalari、そしてシャンペンまたはスパークリングワイン(というか、アルコールだったら何でもいいらしい)。
Vappuはもともとは労働者のお祭りだったが、今やすっかり大学生(特にTeekkariという工科大学の学生たち)を中心としたお祭りに様変わりしてしまった。Tampereで恒例のVappuイベントは、Kaste(洗礼)という1年生Teekkariたちがクレーン車に吊り上げられたかごに入って、Tammerkoski(タンペレ中心地区を流れる川)に入水するもの。この洗礼を終えて1年生たちは晴れてTeekkariとなる。
Valkolakkiとは白い学生帽で、Ylioppilasという高校卒業資格を取得した学生に与えられるもの。Vappuの日は老いも若きもYlioppilasたちは皆タンスの中からValkkolakkiを取り出し、それをかぶって街に繰り出す。
Haalariとは大学生がVappuになると着用する妙なジャンプスーツ。冬子供たちが着用する防寒着同様、濡れてもかなり激しく暴れても大丈夫なように頑丈な防水用の生地でできている。Haalariは大学や学部によって色が変わり、スポンサー企業のエンブレムがいたるところに縫い付けられている。カップルはhaalariの袖やズボンの一部を切り取って交換したりもするらしい。
そして、シャンペンであるが、やはり高いのでスパークリングワインでお祝いするのが一般的。プラスティックのシャンペングラスがVappu間近になると、お店の棚に並びだす。屋外でピクニックがてら飲むには最適。さすがに年齢のいったYlioppilasたちは上品?にVappuを楽しんでいるが、現役の大学生たちはかなり激しく、しかも約1週間にわたってVappuを楽しむ、つまりVappuの1週間ぐらい前からアルコール漬けになる。
なぜにフィンランド人はVappuになると血が騒ぐのか、なぜにみなびしょぬれになって喜んでいるのか、なぜに妙なHaalariを着るのか、などなどVappuにまつわる謎はつきない。
左上より時計回りに、
Keskustori(中央広場)前にはVappu名物の風船売りが。キャラクターもの風船が人気だけど、今年は特に「アナと雪の女王」の風船が目立つ。
先の中央広場からタンペレの目抜き通りHämeenkatuは歩行者天国に。老いも若きもVaokolakkiを被った人、人、人。(って写真じゃわかりにくいけど)
タンペレの中心を流れるTammerkoski川に架かるHämeensilta上に立つ「Suomen neito(フィンランドの乙女)」もValkolakkiを被っておVappuモード。しかも、このvalkolakki、工科大学生Teekkariのみが着用を許される、 黒のタッセル付き。ちなみに彼女、先のアイスホッケープレイオフの際は、地元チームTapparaのユニフォームを着て応援。
祝日には必ずフィンランド国旗が掲揚される。この日もあちこちに国旗が。