Lumilinna

今日も、気ままに フィンランドから

夏至祭の頃

先の記事から早3週間、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。

その間、実は2週間のお里帰り、日本に帰省しておりまして。。。

日本では、何かと出歩き、忙しく、ブログを更新する間もなくフィンランドに戻って来てしまいました。

 

フィンランドに到着したのが19日(金)、この日は夏至祭イブ「Juhannusaatto」でありまして、平日ではありますが、すでに夏至祭モードに突入しておりました。学校はもう夏休みに入ってますし、この日を休みにしちゃう企業も多く、また夏至祭から4週間のサマーホリディを取る人も多いので、そこかしこにホリディの空気感が漂っています。

 

日本では「夏至祭」を祝う習慣はあまりないですよね。フィンランドでは冬のクリスマスの対極として「Juhannnus」つまり夏至祭は大事な歳時となっています。その背景を語り始めると長い話になるので、割愛しますが、要するに、キリスト教がフィンランドに入ってくる以前からあった太陽信仰に基づく、お祝いの行事なのです。

暦の上での夏至は、今年は6月21日(日)ですが、夏至祭として祝われる日は、毎年、夏至の頃の土曜日となっており、日にちは固定されていません。

この時期、北欧、とくに北極圏以北では「白夜」となり、一日中太陽が沈まない日々が続く訳ですが、ここタンペレでは、一応日は沈みます、が数時間後にはまた日が昇り、完全に真っ暗になる間もなく、また白々と夜が明ける訳です。

ちなみに、夏至祭の頃の「日の出」「日の入り」の時間を見ると、

 
Sunset & sunrise time on 21.6.2015

 

そして、夏至祭の日の午前0時の夕暮れ、こんな感じです。

Midnight sunset on Midsummer night

夜が暗くならないというのは、慣れないと夜眠れない、ということもあるようなので、寝室に遮光性のカーテンを取り付けるのは必須でしょう。

それでも、昼が長いというのは、ライフスタイルが活動的になりますね。時間を忘れて外で遊ぶ、ってこともよくあります。そしてなにより、白夜という雰囲気がロマンチック。暗ーい冬の期間が長い分、こうして光を謳歌するのが北欧風夏の過ごし方でしょうか。

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