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Lumilinna

今日も、気ままに フィンランドから

Museokeskus Vapriikki|Museum Centre Vapriikki

ミュージアムセンター・ヴァプリ一ッキ

 

先週来、何度か ミュージアムセンター・ヴァプリ一ッキに行く機会がありました。

そこで、これから何回かに分けて、ヴァプリ一ッキをご紹介したいと思います。

まず、この聞き慣れない名まえですが、元々「Tampella(タンペッラ)」という紡績工場だった建物を再利用したミュージアムセンター、だから。「Vapriikki」の語源はスウェーデン語の「fabrik(ファブリック、英語ではfabric。織物、布、生地の意)」、それがタンペレなまりのフィンランド語化した結果、この紡績工場は「Vapriikki」という愛称で呼ばれるようになった、という歴史を尊重して付けられた名称、なんだそうです。

また、ミュージアムセンターと呼ばれるように、その傘下に6つのミュージアムを擁する総合博物館施設です。そして現在開催中の展覧会は、

 

Kenkämuseo(Shoe Museum)常設展

ーPinkoen huomiseen (Stretching to the Future) 企画展

Suomen Jääkiekkomuseo(Hockey Hall of Fame Finland)常設展

ーUrheiluidolit (Sport Idols) 企画展

Tampereen luonnontieteellinen museo(Tampere Natural History Museum)常設展

Maakuntamuseo(Regional Museum)

ーAika leikkia (Time to Play) 常設展

ーInnovaatiot (Innovations) 常設展

ーTammerkoski (Tammerkoski Rapids) 常設展

ーTampere 1918 (Tampere 1918 - Finnish Civil War) 常設展

ーNunavut's Culture on Cloth 企画展

ーThe Revontuli Brand 企画展

ーMedieval Pilgrimages from Finland 企画展

Postimuseo(Postal Museum)

ーViestinviejät (Messengers) 常設展

ーSalaisuuksin suljettu: Kiljeiden Tom of Finland (Sealed with a secret: Correspondence of Tom of Finland) 企画展

ーKuin silloin ennen (As in Days Gone By) 企画展

ーTaide elämäntyönä (Art as a Vocation) 企画展

Kivimuseo(Mineral Museum)常設展

 

えーと、全部で17ですね。何とも充実の展示内容。半日、いや一日かけても鑑賞しきれないかもしれません。それでいながら、入館料は大人10ユーロ、子ども4ユーロ(7歳未満無料)とお得。

ヴァプリーッキで開催中の各種展覧会

ヴァプリーッキの基本理念は、タンペレを中心としたピルカンマー地域のミュージアムとして、地域の歴史、文化、社会をテーマとした展示を行う、というもの。特に工業都市として発展したタンペレの産業史の紹介に重きを置いています。

また、ピルカンマー地域、フィンランドのみならず、世界の歴史、文化などを紹介する企画展にも力を入れています。過去には、日本の武士の歴史をテーマとした「侍展」、フィンランド在住の印籠コレクター、クレス夫妻の印籠コレクションを展示した「印籠展」、また、アイヌ文化を紹介した「アイヌ展」など、日本をテーマにした展覧会も開催され、人気を集めました。クレスコレクションの印籠は、その後日本の九州国立博物館でも展示されました。

また、ヴァプリーッキでは展示以外のサービスも充実。カフェレストランValssi(ヴァルッシ)の平日ランチは8.70ユーロ(スープランチは6.80ユーロ)とリーズナブル。もちろんお茶のみでもOK。ミュージアムに入館しなくても利用できるので、平日は近隣のオフィスや消防署からもランチにくる人でかなりのにぎわい。ランチ以外の時間帯は比較的空いているので、Tammerkoskiの急流を眺めながら、広々としたレストランでのんびりとコーヒーブレイクするのも乙なもの。また、ミュージアムショップでは、企画展に合わせたグッズ、図録を販売。ここでしか手に入らないタンペレグッズなども人気です。

 

そんなヴァプリーッキ内に、昨秋Postimuseo(郵便ミュージアム)がオープンしました。このミュージアムは以前ヘルシンキ中央駅の隣にあったのですが、そこを閉館し、場所をタンペレに移して再オープン。オープン当初、フィンランド人のゲイアーティスト「Tom of Finland」をテーマとした作品、記念切手発行で世界的に注目を集めました。

今回は、そんなPostimuseoで開催された、2015年の記念切手発行に伴う企画展に行ってきました。

この記念切手は、「Suomen Taiteilijaseuran 150-vuotisjuhlavuoden postimerkin suunnittelukilpailu」(フィンランド芸術家協会創立150周年記念切手デザインコンペティション)に出展された作品の中から選ばれた6点が切手になったもの。

この6点の中には、フィンランド在住の日本人アーティストMayumi Niiranen-Hisatomiさんの作品も。下のリンク先、中段右側の作品です。

Postimuseo - Taide elämäntyönä

なお、コンペティションに出展された作品の複製が、現在Postimuseoにて、「Taide elämäntyönä(ライフワークとしてのアート)展として展示されています。

Taide elämäntyönä(ライフワークとしてのアート)展

なお、この記念切手は、一般の郵便局やKioski(キオスキと読み、日本のキオスクのような小さなショップ)などでも今年いっぱい購入できるので、フィンランドにいらっしゃる機会があったら、ぜひお求めになってください。

ちなみにフィンランドから日本への郵送料は、ハガキ、封書とも20gまでは「1.luokka(ファーストクラス)」の切手1枚、1.10ユーロです。

 

どうです?ヴァプリーッキ、面白そうじゃありませんか?過去の記事に、タンペレを訪れる日本人旅行者は多く、そのほとんどがムーミン谷美術館目当て、と書きました。*1 これからタンペレを訪れる予定の方がいらっしゃったら、ムーミン谷に加え、ちょっと足を延ばしてヴァプリーッキにも行ってみてくださいね。

 

次回は、同じくPostimuseoで現在開催中の「ルドルフ・コイブ展」をご紹介します。 

 

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