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今日も、気ままに フィンランドから

Adventtikalenteri|Advent Calendar

Advent Calendar

今日12月1日から24日のクリスマスイブまで、毎日一つづつ窓を開けて、クリスマスの到来を心待ちにする、この季節の風物詩が「アドベントカレンダー」です。

実際には、フィンランド語で"joulukalenteri"「クリスマスカレンダー」と呼ぶのが一般的。

キリスト降誕までのカウントダウンをすることで、宗教的イベントの意義を高める目的があるのでしょうが、21世紀のアドベントカレンダーは、商業主義と結びつき、それはそれは、様々なカレンダーが店頭に並ぶのです。

昔ながらのカレンダーには、日にちのついた窓を開けると、クリスマスや季節を象徴する絵柄が描かれ、とても素朴で愛らしい。そして、この愛らしさは日本の可愛らしさとは違うのです。

一番人気のカレンダーは、窓の中にチョコレートやお菓子が入ったもの。子供向けにはおもちゃが入ったものも。ムーミンのカレンダーには、キャラクターのフィギュアが入り、コレクター心をくすぐる仕様になっています。

Veikkaus(日本の宝くじ)からは、賞金が当たる、スクラッチ式クリスマスカレンダーが発売されています。サンタクロースやもみの木、プレゼントなど、クリスマスにまつわる絵柄が一定数以上出てくると大当たり。

他にも、各種団体が、チャリティ目的で販売し、利益を寄付、などとクリスマス精神に基づく活動を行ったり。

また、近年のデジタル化に伴い、インターネット上で楽しめるものも増えてきています。ミュージアムが、コレクションや地域の歴史を紹介するのに活用するなど、面白い試みだと思います。ご参考までに、例えば

Forssa museo Joulukalenteri 2014 | Forssan Museo

Kuopion kulttuurihistoriallinen museoは地域のクリスマスの様子をコレクションの写真を用いて紹介 Nyt! - Kulttuurihistoriallinen museo

ちなみに我が家の今年のカレンダーは、家族一人一人にチョコレート入りのもの。加えて、購読している新聞にはさまっていたものと、所轄の教区から配布されたもの。なんだかんだで、12月の朝のお楽しみとなっています。

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 下はAamulehti新聞発行のアドベントカレンダー。窓を開けると、同じ背景に何かが加わった絵が描かれています。間違い探しもできる遊び心が楽しいのです。下の写真は1日めの窓を開ける前と後に撮ったもの。違いがわかりますか?

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